蓮村枝履子(はすむらえりこ)
1963年生まれ。
東京都在住。18年間の出版社勤務を経てフリーランスに。
数々の月刊総合女性誌で得た経験をもとにビューティ&ヘルスアドバイザーとして、また、フリーの編集者として活動する。
心身の健康と美の探求、TM瞑想がライフワーク。
夫と息子、猫の4人(?)家族。







雑誌の取材をきっかけに知った米澤式健顔を自らも本格的に始めて3カ月くらい経った頃のことです。
ハワイへ一週間ほど遊びに行くことになりました。
その1カ月くらい前にある程度以上の古い角質が取れて顔全体が急激にリフトアップするという奇跡のような体験をしたのですが、それ以来、素肌については米澤先生にどこまでもついて行こう! と勝手に決めておりました。
そんなわけで、早速紫外線対策を相談してみることにしたのです。
米澤先生は常日頃から「日焼け止めは塗らずに、パウダリィファンデーションをざっくりとつけておけばいいです」とおっしゃっていました。
しかし、ハワイともなればまた別の紫外線対策があるに違いないと睨んでいたのです。
ところが答えは一本槍。
「ハワイでもパウダリィファンデーションだけにしてください」と、これだけだったのです。
米澤先生について行こう! どこまでも! と勝手に決めていたにもかかわらず、思わず「先生、本当にですか?」と聞き返してしまいました。
「本当にです」
「でも、今回はハワイ島へも行って沖まで出てイルカと泳ごうとしているんですよ。パウダリィファンデーションだけでは海水であっという間に流れ落ちてしまいませんか?」
「こまめにパウダリィファンデーションをつけ直してください。案外もちますよ」
「あんなに日差しの強い南国でパウダリィファンデーションだけですか? 大丈夫ですか?」
「大丈夫です!」
「すんごい沖に出るんですよ?」(しつこい)
「パウダリィファンデーションだけで大丈夫です!!」
ひー!
どんなに突っ込んでも答えはパウダリィファンデーションの一辺倒でした。
これまで自分が持っていた美容の常識から遥かに逸脱したこの方法に一瞬戸惑いを感じもしましたが、これまでの米澤式健顔での経験や米澤先生の在り方から察すると突拍子もない紫外線対策をこんなにも力強く押してくることは有り得ないことでした。
きっと経験に基づく確信があるのだ!
それがなんだかわからないけれど、とにかく目をつむって、鼻を摘んで飛び込んでしまおうと決意し、実行してみることにしたのです。
そこで確認のために質問してみることにしました。
「パウダリィファンデーションはどんなタイプの物を選べばいいのですか? SPF機能がついたものがほとんどですが」
と米澤先生に聞いてみると
「できるだけ余計な成分が入っていないただのシンプルで昔からあるようなパウダリィファンデーションがいいです。
SPF効果のあるものはそれだけ油分が含まれているから、その油で逆に焼けてしまうんです。さらっとしたシンプルな粉をざっくりと載せておいて日差しを乱反射しておくのが肌にはいちばん優しくて安全な紫外線対策なんですよ。
粉をあまりきれいに伸ばして均一に整えてしまうと乱反射効果が落ちますから気をつけたほうがいいですね」
「ざっくりと…ですかぁ」うーむ、ムラっぽくなりそうだけど…と思案していると、さらに米澤先生はこう続けました。
「肌にはパウダリィファンデーションしかつけないわけですから、どう塗ってもヨレたり、変に見えることはほとんどないですから」。
なるほど。
とにかく日焼け止めの成分は一切避けるくらいの考えね、と納得してサロンを出ようとしたときでした。
いつも受け付けカウンターにいらっしゃるスタッフの方がこちらの様子を見ていて、こんなお話を付け加えてくれたのです。
「私も以前、ハワイへ行った時に日焼け止めは塗らないように言われたんですけど、つい、手だけならいいかな、と思って日焼け止めを塗ってしまったんですよ。
そしたら顔はすぐにきれいに戻ったのに、日焼け止めを塗った手だけがそれ以来くすんで元に戻らなくなってしまって。
もう何年も経つのにいまだに…ですから身体にも日焼け止めを一切塗らないようにした方がいいですよ。そのほうがすぐにきれいにもとに戻りますから」
こんな話で追い討ちをかけられては、ますます決意が固まり…「わかりました! 日焼け止めは一切持たず、主人にすら使わせないように気をつけます!」
と夫道連れ宣言までしてしまったのでした。
しかし、これも当然のこと。
なにしろこれまで日焼け止め化粧品で紫外線からお肌を守っていたつもりが、逆に肌を焼くようなことにもなり兼ねないことをしてきたらしいと気づかされて、本当に衝撃でした。