プロフィール 蓮村枝履子(はすむらえりこ)

蓮村枝履子(はすむらえりこ)

1963年生まれ。
東京都在住。18年間の出版社勤務を経てフリーランスに。
数々の月刊総合女性誌で得た経験をもとにビューティ&ヘルスアドバイザーとして、また、フリーの編集者として活動する。
心身の健康と美の探求、TM瞑想がライフワーク。
夫と息子、猫の4人(?)家族。

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目からウロコの「The 美肌道」目からウロコの「The 美肌道」第6話 乾燥からお肌を守る「保湿」の真相

さて。衝撃の米澤式健顔体験から数年のブランクを経て、改めて健顔取材をすることと相成るわけですが、健顔再開のお話を始める前に、個人的に検証した巷の美容アイテムのお話を一つ。

乾燥肌で悩む女性がここ二十年くらいで急激に増えていると言われています。
今や美しい肌を守るためには保湿が一番重要であるということは、女性であれば誰もが知る常識と言っても過言ではありません。
中でも保湿力の高い美容液や高級クリームは世間に不況の嵐が吹き荒れても決して売り上げは落ちないという無敵の地位を確立しているようです。
お父さんのお小遣いは削られてもお母さんのお化粧品は優先されるということなのでしょうか。
そんな乾燥肌を気にする女性に向けて、水を使わないクレンジングや洗顔を提案している化粧品がいくつかあります。
肌は洗顔し過ぎると必要な皮脂や水分を奪われることがあり、最も安心なのは水を使わないことだと言うのです。本当に?

なんだがにわかに信じ難い感じがしました。でも、この水を使わないクレンジングや洗顔が本当に肌に良いものなら遅くなって疲れた夜などのお手入れがかなりラクチンそうでいいなぁ…(くらり)…そして何よりも肌の乾燥が改善されるなら…(くらり)…と思ってしまったのです。そこでなんとなくリサーチを始めてみました。
実際に1カ月以上、顔を洗っていないという美容ページの担当者に聞いてみたところ「ヨーロッパの女性で2〜3カ月洗顔しないって人、多いらしいよ」「えー? 2〜3カ月も?」「ヨーロッパって空気が乾燥しているから洗顔なんてしたら顔がパリパリになっちゃうんだって。
だから肌の乾燥を気にする人は、メイク落としをするとき水で流したりしないで保湿化粧水をたっぷり含ませたコットンをたくさん使って拭き取るんだって。汚れを落としながら同時に保湿するってことだよね。水で洗い流すなんてとんでもない!って感じらしいよ」

「ふーん。でも、拭き取るって、一体コットンを何枚使うの? 化粧水にしたって…」 「うん。コットンは一回で15枚は使うかな。化粧水もすぐなくなっちゃうけど肌は乾燥しなくなるみたい。わたしも1カ月くらい続けているけど調子いいよ」 「えー? 本当に? でも思いっきり顔をバシャバシャと洗ってみたい衝動には駆られないの?」 「うーん。正直、たまにはね。だからわたしは時々普通に洗顔しちゃうんだけど、基本はコットンで拭き取りかな」 「へー」。と、これが一つ目のリサーチ。
彼女の肌を観察してみると、これといった変化はなく、いつも通りにきれいな感じでした。
その後、やたら頻繁に「一番高い化粧用コットンを買ってきて」と、コンビニなどへ出かけようとする人を引き止めては頼む彼女を目撃し、コットンがいくらあっても足りないのかしら、しかも肌の表面を摩擦するものだから一番高くて良いものでないと負担を感じるに違いないと思いました。
ちなみに蛇足ではありますが、コットンの品質は値段に比例していることが多いと言われています。

二つ目のリサーチは10年選手の美容ページ担当者です。
こちらもごく当たり前のようにメイクは拭き取りタイプを使っていると言うのです。
意外に思ったわたしは「簡単でいいけど、それってお肌にはどうなの?」と疑問を投げかけてみました。
すると「あら、これでいいじゃない? ちゃんと取れているわよ」と言うのでした。
「その拭き取りって時々疲れているときとかに使うの? それとも毎日?」という問いかけにも「うーん、ほぼ毎日かな」でした。 長年美容のお仕事に携わり、多くの美容アイテムを知っている人が実践しているのだから…やはり簡単な上にお肌にも良いのかしら…うーん…しかし…真実を確かめたい! と考えたわたしは、まずは一番高い化粧用コットンを何箱も買い込み、高級と言われる保湿化粧水をバシャバシャと使って水を使わない洗顔を1カ月近く続けてみたのでした。
その結果は……肌が乾燥してつっぱる感覚を覚えることがなくなり、最初は調子良く進んで行きました。
そして二週間後。
乾燥する感覚はないのですが、なんだかお肌の調子がいつもと微妙に違うのです。
なんというか、顔に一枚の薄い膜が張られたような鈍い圧迫感や違和感がありました。
そして、明らかに顔色がくすんできました。それからさらに一週間くらい頑張りましたが限界に。
久々にシャワーで思いっきり洗顔したときの気持ち良かったことといったら! その後、いつものクレンジングと洗顔に戻したのですが、顔のくすみが定着してしまったような気がしました。 これはまずい、この類はまずい! と思いました。

思いましたとも! 思ったのに! 人間一度ラクをすると癖になるといいますか、落ちるのは簡単といいますか、それ以来つい、疲れている日だけよ、と、自分に言い訳をしながら簡単にメイクを拭き取るようになってしまったのです。絶望的です。
なぜなら、その頃のわたしは毎晩完璧に疲れていたのですから。

待ていつか

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